6.13.2013

LCC

(新たに引っ越したソウルの自宅より月曜の移動機内で書いた飛行機の記事をUP.)

ローコストキャリア、LCC。いまわたしはマレーシアのクアラルンプールをハブにアジアのほとんどの国へ路線を持つ「AirAsia」の機内でこれを書いています。兼ねてから「飛行機が好きだ」と公言してきたわたしだけれど、オーストラリアへのJetstar、そして今回の渡韓に際して初めて利用することとなった国際線LCCで、空の旅へのイメージが少し変わったのは否めない。何がかって、優雅さの一切を引っこ抜いた"移動のための飛行機"でしかないそれはわたしが特別視している"ちょっと非日常の優雅な時間を過ごせる"それじゃないからである。
ローコストキャリアは無駄をすべて省くことで、格安(と言ってもそこまで安くはないけど)の航空運賃の設定を実現している。例えば預け入れ荷物の重量は重さの設定によって値段が違うし、機内にはエンターテイメント、スクリーンの類いは一切なし(ちょっと早く観れる映画やドラマ、どこを飛んでるか示すルートマップを見ているのが好きなのに!)。当然イヤホンやブランケットなどの備品もなし。食事もブッキング時の選択購入制で、わたしは今回のエアアジアではアジアンミールをつけていたので、CAがキャリーを引いて来て搭乗券を見せると、手に持ったリストと照合してそれを元に選択をすることなく勝手に「グリーンカレー」と「350mlのミネラルウォーター」が出てきた。ほかに食べたいものがあれば機内誌のSky Cafeのパンフレットから選んでその場で購入するといった具合だ。
今乗っているのは、KLP>>>ICN 行き。ゴールドコーストから韓国へは日曜に1便、接続便がでていて、OOL>>>KLPは夜の21:35発で8時間乗って、3時間ほどクアラルンプールで乗り換えを待ってこの飛行機に搭乗。また6時間くらい乗って翌15:30くらいに仁川に到着する予定。今回利用した2便とも機体はAIRBUS A330-300で、形ばかりのプレミアムクラスは前方にわずか10席程度しかなく、あと400人程度が乗れるエコノミーの座席の仕様は3:3:3になっている。Air Asiaでおもしろいと思ったのは避難口の前の足元の広いシートを「HOT SEAT」と名付け、MYR110=¥3000程度でそこをオプションとして選べたり、航空券をブッキングしてからAirAsia名義の「Option Town」ってところから何度かメールが届いて、何かと思ったらもしその便に乗客が少なかった場合、格安でプレミアムシートにアップグレードできる権利や、座席一列を独り占めできる権利を販売してますよ、ってなお知らせメールだった。どうやらこれはくじ引きのようなもんで、航空券の販売状況次第で、座席に余りがでればオプションが有効になるので、その場合には前日くらいにメールでお知らせが来るらしい。わたしもたったの2万くらいでもしプレミアムシートが余っていたらアップグレードできますよ、のお知らせが来たからどうしようかな?と迷っていたけど、なぜか先に決済しなきゃいけないみたいだし、そのオプション申請が通らなかったら返金をしてもらうシステムのようなんだけど、その返金もスムーズじゃないこともあるようで、リスクがあると思い辞めてみた。しかも「預け入れ荷物30kgまで」と「食事」のオプションをつけていたから、それでプレミアムにアップグレード(食事付き、荷物重量制限設定なし)されたらその分はどうなるんだ?とか思ってかなりグレーな感じもしたし。搭乗したら2便とも結構搭乗率高かったから多分オプションタウンを申請しても外れてたと思う。
そして、オーストラリアに来るとき同様、重量超過でまたオーバーチャージを取られた!今回は30kgに設定してたし、土鍋のかまどさんや書籍やテキスト類の重いものは全部手荷物にセコく分けて持ってってたからいけるかなと思ったんだけど、ちょうどあっちで買ったスケボー分(2.4kg)がオーバーになってしまった。30kgを越えるとベルトが動かなくなるから分けるか減らすかしてくださいと言われ、仕方なくラゲージにくくりつけてたスケボーは+1の荷物として預けて事なきを得たけど、その代わり$80超過料金を払った。飛行機が5.5万円だから結構な額だと思う。LCCの落とし穴はここだよな。だから旅行には向いてるけど、大荷物の引っ越しには完璧不向きだわ。ただ、JetstarよりもAiaAsiaのほうがアジア人CAだからかホスピタリティは割とまともな気がする。この飛行機の韓国人の男性CAさん、搭乗時わたしが重そうな荷物を持っているのを見ると後方の座席まで案内してくれて10kg以上あると思われる激重荷物をスイっと上の棚にしまってくれた。Soジェントル!食事を配るときの白い歯を輝かせたスマイルも素晴らしい!あ、なにがそんな高評価かってCAの中で一番腰が低いように見えるのにその人が俳優みたいにカッコいいからかな! 正直ほかの化粧の濃いマレーシアンCAたちは高飛車な印象…。
あ、そうそうオーストラリアってなんでもアホみたいに高くて、一番安いミネラルウォーター600mlも$3(¥300)くらいする。空港じゃなくてもこの値段。で、搭乗前、空港の荷物検査通ってから売店で買って機内に乗り込んだのだけれど、AiaAsiaの機内販売のほうが何を買うにも格段に安かった!飛行機を乗った瞬間にここはマレーシアだった。オーストラリアの食のクオリティの低さと値段の高さにはほとほと呆れてきたけれど、AirAsiaに乗るなら搭乗前のバカ高いカフェを我慢してでも中で飲み食いしたほうがいいかも。っていう有用性の低いアドバイス。いやね、ケチとかではないんだけど、美味しくないものに高いお金を出すのが本当に許せない訳ですよ。てなわけで、機内で本読んで雑誌読んで、寝て。エンターテイメントがないからヒマなのでLCCについて書いてみたけれど、まだ到着まで2時間もあるわ。スケボーで転んで骨にヒビが入ったと思われるお尻もそろそろ限界を迎えようとしている。だから、もうできれば飛行機に乗りたくないわ←アレ。
今日のソウルの最高気温は32℃だそうな。秋の南半球から夏の北半球へ。赤道跨いで国越えて、次の目的地ではなにがあるだろうか。アツい夏になることだけには違いない!

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